후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면
どん底の人
此村は明治神宮外苑の入り口で車を捨て、オーバーのえりで顔を隠した忍び姿で外苑の森の中へはいると、指定された石のベンチに腰かけて、つくねんと待っていた。速水は夜の森の色と同じ色シャツと覆面で、此村のうしろからもうろうとして立ち現われ、金包みを受け取ると、残る三十五枚のフィルムを投げ返しておいて、そのまま得意の隠形術で、森の立ち木の中へ溶けこむように消えていった。
どん底の人
そのとき、仮の名速水荘吉は、ネズミ色のセビロ、ネズミ色のオーバー、ネズミ色の鳥打ち帽といういでたちで、東京周辺のある繁華街にまだ残っているブラック・マーケットの迷路の中を歩いていた。小さなきたならしい廃退的な酒場が、狭い間口でめじろおしに並び、あやしげなおしろいの女の、いやらしい嬌声があたりにあふれていた。
突然、そういう酒場の一軒の店先から、ぼろをまるめたような大きな物体が、恐ろしい勢いで速水の足もとへころがり出してきた。
「もうこの辺をうろつくんじゃねえぞ。わかったか、アル中こじきめ!」
ジャンパーのよた者ふうの青年が、そうどなって、ペッとつばをはいて、店の中へもどっていった。