후리가나로 읽는 일본 고전
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かれ だいに
彼 第二
芥川 竜之介의 彼 第二(かれ だいに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,491자 · 12화면
僕が今住んで見たいと思うのはソヴィエット治下の露西亜ばかりだ。」
「それならば露西亜へ行けば好いのに。君などはどこへでも行かれるんだろう。」
彼はもう一度黙ってしまった。それから、――僕は未だにはっきりとその時の彼の顔を覚えている。彼は目を細めるようにし、突然僕も忘れていた万葉集の歌をうたい出した。
「世の中をうしとやさしと思えども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば。」
僕は彼の日本語の調子に微笑しない訣には行かなかった。が、妙に内心には感動しない訣にも行かなかった。
「あの爺さんは勿論だがね。ニニイさえ僕よりは仕合せだよ。何しろ君も知っている通り、……」
僕は咄嗟に快濶になった。
「ああ、ああ、聞かないでもわかっているよ。お前は『さまよえる猶太人』だろう。」
彼はウヰスキイ炭酸を一口飲み、もう一度ふだんの彼自身に返った。
「僕はそんなに単純じゃない。詩人、画家、批評家、新聞記者、……まだある。息子、兄、独身者、愛蘭土人、……それから気質上のロマン主義者、人生観上の現実主義者、政治上の共産主義者……」
僕等はいつか笑いながら、椅子を押しのけて立ち上っていた。
「それから彼女には情人だろう。