후리가나로 읽는 일본 고전
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かれ だいに
彼 第二
芥川 竜之介의 彼 第二(かれ だいに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,491자 · 12화면
ニニイと云う名で通っているがね。――それよりもあの爺さんを見ろよ。」
「あの爺さん」は僕等の隣に両手に赤葡萄酒の杯を暖め、バンドの調子に合せては絶えず頭を動かしていた。それは満足そのものと云っても、少しも差支えない姿だった。僕は熱帯植物の中からしっきりなしに吹きつけて来るジャッズにはかなり興味を感じた。しかし勿論幸福らしい老人などには興味を感じなかった。
「あの爺さんは猶太人だがね。上海にかれこれ三十年住んでいる。あんな奴は一体どう云う量見なんだろう?」
「どう云う量見でも善いじゃないか?」
「いや、決して善くはないよ。僕などはもう支那に飽き飽きしている。」
「支那にじゃない。上海にだろう。」
「支那にさ。北京にもしばらく滞在したことがある。……」
僕はこう云う彼の不平をひやかさない訣には行かなかった。
「支那もだんだん亜米利加化するかね?」
彼は肩を聳かし、しばらくは何とも言わなかった。僕は後悔に近いものを感じた。のみならず気まずさを紛らすために何か言わなければならぬことも感じた。
「じゃどこに住みたいんだ?」
「どこに住んでも、――ずいぶんまた方々に住んで見たんだがね。