후리가나로 읽는 일본 고전
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
小酒井 不木의 心理試験(「しんりしけん」じょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,338자 · 197화면
けれども、好奇心は拡大された。
そこで、彼は、庭園を犬をつれて遊んでいた子供に近より、名刺の文字を見せた。
すると、子供も犬もその場で逆立ちした。
けれども、患者はやはり笑えなかった。反対にその好奇心は極度に達して博士が見てならぬといった言葉を冒して、名刺を裏返して、その文字を読んだ。
読むなり、自分もその場でくるりと逆立ちするを余儀なくされた。
が、逆立ちすると同時に、脳の中へはいっていた弾丸が抜け落ちたものである。
患者は始めて笑うことが出来た。
弾丸のために笑いの中枢が冒されていたのであるから、逢う人々を逆立ちさせて、患者を笑わせようとした鬼頭博士の考は、根本的に誤っていたのである。しかし、博士の計画は、偶然にも患者を笑わせることに成功した。
それにしても、逢う人々や犬までも逆立ちせしめた文字は何であろうかと助手が、名刺を拾って検べて見ると、そこには、
レンズとスリガラス
と書かれてあった。
なるほどこの二つをもってすれば、あらゆるものは逆立ちする筈である。
五
右の次第であるから、二重人格者河村八九郎の、人格交替の時間短縮をさまたげるために、鬼頭博士が推薦されたのも当然のことであった。