일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おもいちがいものがたり

思い違い物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 思い違い物語(おもいちがいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 44,840자 · 88화면

아오조라 문고

勘定奉行はこう云ったので、泰三としては少なからず張切った。しかし二十三年も昔の「御領内料材払下仕切帳」などというものを独りぱちぱち算盤ではじいていたりすると、なんとなくばかにされているような気持になることもあった。そんなときは気分転換のため、どこか他の役所へでかけて、

――なにかいそぎの事務はないかね。

――いそがしかったら手伝おうかね。

などと云って時間つぶしをした。これをつづめていえば、「検計係」なるものは泰三を拘束するためであって、古帳簿の検算などは単にみせかけに過ぎない、ということがおわかりであろうと思う。……だが俗に人を呪わば穴二つということも、この際ちょっと記憶にとどめておいて頂きたいのである。

さて泰助と千賀との結婚式の当日、泰三はかなり多数の帳簿を与えられたうえ、「今夜は城に泊って、出来るだけ多く、片づけられるだけ多く片づけて貰いたい」

こう依嘱されたのである。これは山治右衛門の計略であり、それによって勘定奉行が動いたわけであるが、もちろん泰三は知らない。彼としては私情のために公務を怠るようなことはできないだろう。云われるとおり城中にこもって熱心にその事務に精励した。