후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふのまぼろしへいだんいん
恐怖の幻兵団員
大倉 燁子
大倉 燁子의 恐怖の幻兵団員(きょうふのまぼろしへいだんいん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,784자 · 28화면
この上彼女を悲しませるのに忍びなくて、私はネクタイピンはポケットに入れたままで見せなかったが。このワイシャツに似合ういろのネクタイをつけ、好きな真珠のピンをさしていた、と云って、夫人は一雄の面影をしのぶように自分の方から語った。
ややあって、夫人は泣き濡れた顔を上げ、
「先生、一雄が帰還してからのこと、すっかりお話しいたしますから聞いて下さいね、そして御判断をして頂きますわ、先生も主人は殺されてしまったと思っていらっしゃるんでしょう?」
「まだそんなに御心配なさることはないと思います。屍体が発見されたというわけではなし、ただ行方不明になっているというだけのことですから、どこかに無事でいられるかも知れません。まあ、何もかも秘さずに話して下さい。御主人のお部屋を見せて頂きましょうか」
夫人は厳重な戸締りを開けて、私を彼の部屋に案内した。
八畳敷ばかりの洋間だった。大きなデスクには読みかけの洋書が開いてあった。廻転椅子がくるりと後ろ向きになっているところを見ると、急に起ち上ったものらしい。机の上の花瓶にはカーネーションの枯れたのが首を垂れてさしてあった。