후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
――彼女を朝田の部屋へ連れていくのに相違ないのだ。彼女は抵抗した。暴れ狂った。――しかし、相手は多勢だ。彼女を他の部屋へ運び出すと、裸にしてそこの真っ白いベッドの上に革紐で固く縛りつけた。彼女はもはや、そのまま朝田の蹂躪に任すよりほかに仕方がなかった。
ところが、思いがけもなく入ってきたのは朝田ではなかった。白い服を着た背の高い、細い身体の男だった。しかし、その男は意外にも彼女に口を開かせてその舌を見たり、胸や腹を撫でたきりだった。――その男は何度来ても、同じことを繰り返すきりだった。ときには黒いゴム管を持ってきて、その先を彼女の腹や胸に押し当てたりすることもあったが、しかし、ただそれだけのことだった。――いったい、このホテルは何を目的に自分をこうして監禁しているのか、彼女には分からない。しかし、彼女の夫も赤ん坊も、同じようにこのホテルのどこかに監禁されているのだ。夫の叫ぶ声が聞こえてくる。赤ん坊の泣き声が心臓を抉りにかかる。彼女は絶えず禍々しい暗示をかけられた。――自分たちをどこかへ売ろうとしているのに相違ない。築港の人柱! このホテルは確かにそういうことを職業としているのだ。