후리가나로 읽는 일본 고전
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あくまのもんしょう
悪魔の紋章
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 悪魔の紋章(あくまのもんしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,280자 · 301화면
若しなんでしたら、別の模型と置き換えることに致しますが」
と弁解しながら、中村警部をチロチロと横目で眺めた。
「イヤ、それにも及ばないだろうが、しかし、この人形は実によく出来ているね。それに非常な美人だ。この乳のふくらみなんか、職人の仕事とは思われぬ程ですね」
博士と中村警部とは、熱心にガラス箱の中を覗き込んでいたが、やがて、何を発見したのか、警部が頓狂な声を立てた。
「オヤッ、この人形には産毛が生えている。ホラ、顎のところをごらんなさい。腕にも、腿にも」
ようやく薄暗い光線に慣れた人々は、裸体人形の全身に、銀色に光る、目に見えない程の産毛を見分けることが出来た。
三人は余りの薄気味悪さに、黙りかえって顔を見交すばかりであったが、宗像博士は、ふと何かに気づいたらしく、ポケットから拡大鏡を取出して、ガラス箱の表面の或る一点を覗き込んだ。
「中村君、一寸ここを覗いてごらんなさい」
云われるままに、レンズを受け取って、ガラスの表面を覗いた係長は、覗くが否や、はじき返されたように、その側を離れて、嗄れた声で叫んだ。
「アア、三重渦状紋だ」
如何にも、そのガラスの表面には、昨夜幻燈で見たのとソックリのお化け指紋が、まざまざと現われていたのである。