후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆかいなはなし
愉快な話
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 愉快な話(ゆかいなはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,945자 · 6화면
クロポトキンが、セント・ピーター・ポールの要塞に監禁されてるうち、健康を害して病監に移された機会に、そこを脱走した。その時の話は、余りに有名である。この有名さは、話の愉快さに負うところが多い。脱走計画の万事は、外部の同士チャイコフスキー団によって立案された。「中は大丈夫だ。」というクロポトキンの相図に対して、赤い玩具の風船をあげて「外は大丈夫だ。」という相図をする、そういう約束だった。ところが、「その日は妙なことが起った。玩具の風船は、セント・ペテルスブルグのゴスティナイ・ドフォル近くに、いつもいくらでも売っていた。然るに其日の朝は少しもなかった。ただ一つの風船も見つからなかった。最後にたった一つ、子供の持ってるのを見つけたが、それは古くて飛びそうもなかった。で友人等は眼鏡屋へ駈けこんで、水素を造る道具を買ってその風船に水素をつめたが、やはり飛ばなかった。水素がまだ乾いていなかったのだ。時は迫った。で一人の婦人が、その傘に風船を結びつけて、自分の頭の上に高くかざして、病監の庭の高い塀に沿って道を行ったり来たりした。が私にはそれが少しも見えなかった。