후리가나로 읽는 일본 고전
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あるおんな
或る女
有島 武郎
有島 武郎의 或る女(あるおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 205,655자 · 406화면
妹たちが御恩返しのつもりで一生懸命にしたんですから、おいしくはありませんが、ぜひ、ね。貞ちゃんお前さんその帽子と剣とを持ってお逃げ」
葉子にそういわれて貞世はすばしこく帽子だけ取り上げてしまった。古藤はおめおめと居残る事になった。
葉子は倉地をも呼び迎えさせた。
十二畳の座敷にはこの家に珍しくにぎやかな食卓がしつらえられた。五人がおのおの座について箸を取ろうとする所に倉地がはいって来た。
「さあいらっしゃいまし、今夜はにぎやかですのよ。ここへどうぞ(そう云って古藤の隣の座を目で示した)。倉地さん、この方がいつもおうわさをする木村の親友の古藤義一さんです。きょう珍しくいらしってくださいましたの。これが事務長をしていらしった倉地三吉さんです」
紹介された倉地は心置きない態度で古藤のそばにすわりながら、
「わたしはたしか双鶴館でちょっとお目にかかったように思うが御挨拶もせず失敬しました。こちらには始終お世話になっとります。以後よろしく」
といった。古藤は正面から倉地をじっと見やりながらちょっと頭を下げたきり物もいわなかった。倉地は軽々しく出した自分の今の言葉を不快に思ったらしく、苦りきって顔を正面に直したが、しいて努力するように笑顔を作ってもう一度古藤を顧みた。