후리가나로 읽는 일본 고전
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ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
戸坂 潤의 技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,443자 · 164화면
なる程、後で見るように、実験は吾々人間の社会生活に於ける日常的な行動形態の一つだとすれば、何も夫が、近世の科学者――主に自然科学者――が初めて気付いたものなどではあり得ないことは、云うまでもない。科学の歴史が古いと共に実験という操作も亦古い、ばかりではない、云わば人間の生活が古いと共に、夫は古いだろう。ギリシアで実験的な精神に最も富んでいた学者はアリストテレスだったと云われているが、事実彼は、動物学の研究に際して、各種の材料をば好んで実験的に処理しているのを見受けることが出来る(Historia Animalium に於ける各種百般の動物――蛇とか象とかイルカとか――の解剖学的研究の諸部分がそれだ)。併し今大事な点は、アリストテレス自身、必ずしも特に実験の精神を高唱しているものではないという点である。
実験という操作をフンダンに用いるということは、だから必ずしも実験の意義の重大な所以を自覚することにはならぬ。実験という認識態度乃至生活態度が、社会の生産関係に於ける一定の技術的な基礎と直接に接触しない限り、実験が事実上は意識的に行なわれていても、原則的な意義を自覚されて来ない。