일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면

아오조라 문고

林のごとき槍、鉄砲の流れ、馬じるし、小姓組の華やかな一群、黄母衣隊などの中に、一つ、にやにや笑っている赭ら顔があった。

「ア。猿どのだ!」

利家のうしろにいた甥の慶次郎が、頓狂な声をして指さした。

利家は、振り向いて、

「これっ」

と、その手をハタいた。

相距つこと、およそ三十間ばかりの所で、秀吉も馬を降り、手綱を、武者にあずけて、つかつかと、こっちへ歩いて来た。

すでに、利家の眼と、秀吉の眼とは、遠くから、笑み交わしつつ、北ノ庄陥落の一別以来を、万感のうちに、語り合っていた。

利家も、いそいで、数十歩、前へ出た。

「おう、又左」

と、手が伸びる。

「やあ。ついに、御遠路を」

と、掌と掌のぬくみを感じあう。

「――やって来たぞ。先年の約を履んで」

「お待ちしていました。利家の力が足りず、四国方面の御多忙もあるところへ、かくもお煩いをかけて、何とも、汗顔のいたりです」

「何の……よ」

秀吉はかぶりを振って、離した手で、利家の肩を打ち叩いた。

「何はなくとも、年に一度ぐらいは、会うて、旧情をあたためたいではないか。……ちょうどよい遊歴と思うて来たわさ」

「ははは。おそらく、あなたのことゆえ、きっと、それくらいなお気もちで参られるに違いないと、家内も申しておりました」