일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 186,659자 · 372화면

아오조라 문고

昌幸は幸村がいう通りな苦悩の色を、かくすことなく面に見せて、もいちど深くうなずいた。

幸村は、言葉をついだ――

「率直に、大坂表へ使いをたて、羽柴どのへ、いきさつを述べて、あなた以外にお助けねがうお方はありませんと縋りつく一手あるのみです。――そこで、秀吉公の胸中を察するに、これは迷惑とするよりも、時もあれ、うまい鳥が舞いこんで来たとよろこぶでしょう。理由は、大坂と浜松との、小牧以後、両者の冷たい和睦ぶりと、この春の紀州、四国にわたる大坂方の積極的なうごきを見れば、三歳の児童でも読みとれましょう。……そして、なおなお、大坂の秀吉公が、われらの背後にありときまれば、上杉家とて、粗相な動きはできません。当家より、援軍を求めるとしても、さまで、不面目な屈辱をもってしないでも――上杉家自体のために、応じて来ましょう」

「於弁! ……」

父の昌幸は、幸村が云い終るやいな、声に、涙すらもって、その着想の非凡を、ほめ称えた。

「よくいった。いかさま、われらは田舎武士、井蛙のような眼孔をもって、周囲を見てばかりおるために、於弁の申すような大局に気づかなかった。みなは、どう思う」