후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,353자 · 371화면
一人に倣って、
また一人、また一人、続いて炎を運んでは、他の倉へも投げこんだ。
「――てッ、敵だッ!」
屯していた城兵が、初めて、飛び上がって絶叫したのが、おかしかったのか、彼方に立っていた藤吉郎と蜂須賀彦右衛門は、振り向いて、にっと笑った。
城兵は、度を失って、
「たッ、たいへん」
と、叫んだり、
「こ、ここだッ。出合えッ」
と、喚いたりしたが、急に藤吉郎たちへ、かかって来る者もなかった。
嘘みたいに悠々と、藤吉郎主従の者は、予定どおりな行動を終った。
「それッ」
後は、血戦あるばかりである。
敵も、忽ち、
「なにッ」
「なにッ。敵だと」
武者溜りの辺りから――また、水門口の方面からも、どっとここへ殺到した。
七つ八つ棟を並べている倉庫からは、もう濃い黒煙を吐いていた。
堀尾茂助の打ち揚げた狼火の音がその上で響いた。
藤吉郎は、彦右衛門と他一人を連れたのみで、煙に紛れて、城壁の内側を西へ西へ傍見もせず走り、やがて七曲り口の木戸へくると、
「ここだッ、ここだッ、打ち破れッ」
と、絶叫しながら、途中、敵の雑兵を斬って奪い取った槍の先へ、夜来、携えて来た例の瓢をくくりつけたのを――塀越しに振り上げ振り上げしては呶鳴った。