일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

「――む、む」

と、勝頼は満足なうなずきを与えた。そして彼の賛意にいよいよ力を得て、再び諸将へ向って、その主戦論を強調しようとした時、

「大炊どの! ちと、言葉をたしなまれよ。ここは、新羅三郎様より二十七代にいたるわが武田家の興亡のわかれ目、御浮沈のさかいにあることを、深く思い給わぬのか」

馬場美濃守の白髪はふるえていた。ほかの老将たちも、口を緘してこそいたが、面には朱をそそいでいる。そして厳しい眼ざしを、一斉に大炊介のほうへ向けた。

すると、大炊介は、

「たしなめとは、何をうろたえて。今は、平常ではありませぬぞ。陣中だ。しかも、前後に敵をひかえ、避け得ぬ大決戦を目睫にひかえておる。お家のため、信ずることを申すのに、何の、憚りがあろうッ」

彼も、負けずに声を励ますと、彼と、意見を一つにする勝頼は、

「跡部に発言をゆるしたのはわしである。なぜ、彼にも充分、意見を吐かすぐらいは余裕をもたぬか」

と、却って、老将たちをたしなめた。

美濃守も、山県、原、小山田たちの宿将も、恥かしいような心地に打たれた。同時に、暗然と、口をむすんだ。

跡部大炊介は、いうのである。