일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

智者・無智者

「――では、行ってくれるか」

「すすんでおひき受けします。成否は天にまかして」

「たのむ」

「人事をつくして天命を待つ。官兵衛の参るのが、最後のものといえましょう。てまえが生きて帰らなかったら、もはやあとは……」

「うム。武力しかない」

うなずきながら、秀吉は木の根から腰をあげた。官兵衛も立った。

すぐ西の谷を、鵯の高い音が渡ってゆく。そこの紅葉も美しい。

黙々と陣屋のほうへ、二人は降りてゆく。死――というもの、相知る人間同士の別れというようなものなどが――この寂かな昼の大気につつまれた頭の中でしいんと考える対象になる。

「官兵衛」

先へ崖道を降りながら、秀吉はあとを振り仰いだ。二度とこの山へ還らない彼かもしれない。そんな気もちが真剣にしたので、遺言を聞いておこうと思ったのである。

「何かほかに、お許から聞いておく用向きはなかったかなあ」

「ありません」

「姫路城の方へは」

「べつに」

「宗円どの(官兵衛の父)へもなんぞ言伝ては?」

「ただこの度のお使いに官兵衛が参った由だけを、おついでの砌りお伝えおき賜われば足りまする」

「心得た」

細い崖道はまだ続く。

大気はよく澄んでいるので、敵方の三木城もあざやかに遠望される。