일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

かなしいかな、名将信玄すら文化的な先見にやや欠けていた。甲山峡水の地勢がおのずから中央に遠く、海外の影響に敏感でなく、また将士も、山国特有な頑固と自負に強く、密かにでも他を学び、己れの短を怖れる気風に乏しかった所以もある。

要するに、依然たる騎馬精鋭をもって、まず山県三郎兵衛以下、甘利、跡部、小笠原の諸隊は、猛然と、柵外の佐久間信盛と大久保忠世の手勢へ、襲いかかって来たのである。

これに対して信長は飽くまで、近代的な頭脳と兵器をもって、科学的な戦法を充分に用意していたのであった。

雨あがりである。野の土はぐちゃぐちゃだった。

甲軍の左翼――山県三郎兵衛そのほか約二千は、

「敵の柵へかかるな」

と、首将山県の指揮を耳にしながら、急に、迂回して、連子橋の南――敵の柵の断れ目から突進しようと計ったのである。

が、ひどい泥濘だ。

小さい沼がたくさんにできている。夜来の豪雨でそこの小川が溢れて大をなしたにちがいない。

これは、あらかじめ充分に地の理も予測しておいた山県三郎兵衛にとっても、計算外な天変であった。

兵の脛は、ぬかるみに没し、馬は動かない。

加うるに、それと見て、柵外の敵大久保隊が、横ざまに鉄砲を撃ちかけて来た。