후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
「よく描いてある。これは、手許にある軍図などとは較べものにならぬほど精密な。――蘭丸」
「はい」
「どこからこのような緻密な絵図を、早速にとり寄せて参ったのか」
「母の禅尼が、さる寺院の秘庫にあるのを、前より知っておりましたとかで」
彼の母というのは、妙光尼といって、いうまでもなく、織田家の忠臣森三左衛門可成の後家である。
六人の子があった。うち五人は男子である。蘭丸はその三男であるが、ほかの子もみな、信長の家中にひきとられて、各※(二の字点、1-2-22)、寵用されている。
ここの小姓の群れのうちには、蘭丸の下のふたりの兄弟が交じっていた。坊丸と力丸がそれである。
(あまり似ていない)
たれにもいわれた。
坊丸、力丸が凡児なわけではなく、蘭丸があまりに立ち優っているのである。かれを寵愛してやまない信長の眼ばかりでなく、たれが見ても、蘭丸の聡明は衆をしのいでいた。童形でこそあれ、帷幕の諸星、側近の家士のうちに置いて、彼が小さく見えることは決してなかった。
「なに、妙光尼の手から? ……」
と、信長はふと、いつにない眼で蘭丸を凝視した。
「そちの母は、仏者のことゆえ、諸院と往来あるは当りまえじゃが、信長を忌み呪う門徒の諜者などに騙かられぬよう……女じゃ、そちからそっと折を見て戒めておいたがよいぞ」