후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
この道を五里ほど西下すると、魚住の海浜に出る。ここにはしばしば、毛利方の水軍が、その豊富な兵船をもって、護送船団を組織し、武器食糧などを三木城に幾度か運び入れていたからである。
「涼秋八月。――よい月だな。市松、市松」
秀吉は、外へ出て、宵月を仰いでいたが、陣屋のうちへ、こう呼び立てた。
「はいッ」
「はい」
「はッ。御用ですか」
争って出て来たのは、みな年少の小姓輩であった。福島市松はその中にいない。いま免しが出たので朋輩と裸体になって谷川へ行水を浴びに行ったという。
加藤虎之助、石田佐吉、片桐助作など、いずれ劣らぬ顔を見まわしながら、秀吉はいいつけた。
「誰でもよい。この平井山の見晴らしのよい場所に、莚の席を拵えろ。――月見するのじゃ。そうわれ勝ちに争うな。戦ではない。月見するのだ」
「かしこまりました」
佐吉、助作などが、駈け出してゆく。虎之助は、黙って、秀吉のうしろにひかえていた。
「於虎」
「はい」
「半兵衛を誘うて参れ。――気分がよくば、秀吉と月見せぬかと」
「行って参ります」
辞儀して、立ち去る。
そこへ佐吉や助作が、お席を設けましたと告げて来た。陣営のある所からまたすこし登った平井山の山巓に近い一平地である。