후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
「大人ぶっていやがる」
と、甚だ怪しからんように、年下の小姓仲間をよく煽動した。
虎之助は、ことし十五、去年から城下の軍学者塚原小才治のやしきへ授業にかよっているのである。小才治は同姓塚原土佐守という剣人の甥とかいうことだった。いずれにせよ、その頃にはまだ道場という設けはなく、ひとりの師から軍学の講義もうけるし、槍術や剣道やまた武士の礼法戦陣の心得など、すべてを教えられるのだった。
きょうも。
虎之助はそこから帰って来た。もう黄昏に近く、西日の影が、町の豆腐屋や織物屋の軒に赤々とさしこんでいる。――その一軒に、何か、まっ黒に人がたかっていた。
「何かしら?」
と、虎之助は足をとめた。
すると、そこの軒ばにたかっていた群衆が、わッと家のまえを開いた。
逃げそこねて、ころぶ子がある。老婆がつき倒される。泣き声で人のうしろへかくれこむ女がある。
「――退けいッ。な、なにを、寄りたかって、げらげら笑うか」
酒屋だ。
奥から、よろよろと藪から大虎の現われるように、酒徳利を片手に、出て来たのは、酔っぱらいである。
頭のよこに、盃形の禿がある。よくよく酒の好きなしるしと、一度見たものは忘れまい。