일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면

아오조라 문고

と、云い放って、怯むいろもなかったという。

そのときは、秀吉が、大口あいて笑ったので、彼もつきあいのように、苦笑して、事はすんでしまったが、陣中の諸将には、もとより風評甚だよろしくなかった。

光秀などは大いにその素行を非難したということであった。

「明智ずれが、何を」

と、村重も陰で、光秀を口ぎたなく罵った。いったい以前から彼は明智光秀とか細川藤孝という文化人的なにおいのある武将をひどく蔑視していた。

(文弱者が)

と、ふた口めには、口ぐせにいう。彼らが陣中でもよく連歌の会をしたり、茶事を催したりする風をひそかに忌み嫌っている感情から発しるものらしい。

けれどただ、その村重も、心のなかで感心していることは、筑前守秀吉が、まだかつていちどでも、自分のことを、主君の信長へも信忠へも、告げ口などしたらしい容子も見えないことだった。

秀吉が、武将にかけては、遥かに自分より意気地のない人間だとは、心のうちで下目に見ていながら、なおかつ、彼を、苦手なやつとしているのは、そういうところに、一面心ならずも敬服しているからであった。

ところが。

彼のこういう在陣中の態度をあきらかに見ていたのは、味方よりも、敵方の毛利であった。