후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
「運の末とは、彼の今に看られるすがたよ。ああ……さりとは」
自分の運に悲しむのも忘れて、官兵衛は、彼の蒙を痛嘆していた。
人声の去ったあと、獄の覗き窓はもとのように閉まっていたが、ふと見ると、何か紙片らしい物が落ちていた。官兵衛は拾っておいたが、その晩は読めなかった。自分の指頭すら見えない暗闇だからである。
次の日。
朝の微光がさすと、彼はさっそく思い出して披いてみた。それは播磨御著の小寺政職から荒木村重へ宛てた書面である。文意を看れば――
例のうるさい男が来てしきりとわしに思い直せと諫言して止まない。ついては、摂津守殿のこころを先にただして参れと偽って追いかえした。いずれこの状と同着ぐらいに、貴城へも罷り越そう。何ぶん才略縦横な男だけに、いては厄介である。伊丹へ参ったらその機をとらえて、ふたたび世の中に舞い出ぬよう御処分ねがいたい。
と、ある。
官兵衛は愕いた。書面の日附をみれば、自分が政職に諫言を呈して御著城を去ったその日ではないか。
「……さては、あのあとですぐこの手紙を」
呆れ顔につぶやいて、さてさて世の中には智慧者が多いものだと感心した。そして努めて小智小策をつつしんでいる自分をさして、世間は却って才略家だという。