후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 197,228자 · 394화면
日本では、城の位置が、各地とも、山岳の山城本位から低地の平城主義に移って来た傾向とともに用いられ出したものである。
守将の奥平貞昌はまだ二十四歳の若さで、城兵五百余人の生命と、この一城の運命を担ったが、彼は沈着に、寄手のあらゆる奇手に対して、よく機を見、よく酬い、よく変じ、よく処した。
四ヵ所の井楼が完成した十三日の未明である。
武田勢は、夜明けもまたず、それへ攀じ登って、銃口を並べ、また焔の枯れ柴や油布へ分銅をつけて、火の鳥のように、大手門の内へ投げこんだ。
そこここへ落ちてくる焔に、城兵たちの消防に努める影が赤く映る。井楼のうえの空中戦は、一斉に火ぶたを切って、それを狙い撃ちした。
ここまでは圧倒的に、甲州軍の成功が予測されていた。ところが、夜来、城頭に立ったきりで、眠りもせず見まもっていた青年守将が、ひとたび、
「撃てーッっ」
と、令をさけぶと、たちまち天地を震撼して、かつて甲州の将士の耳には、聞いたこともない轟音が、城の数ヵ所から火を吐いた。
小銃の力を、何十倍にもしたような、巨銃であった。
井楼は粉砕された。
次々と、地鳴りして崩れ、そのうえにいた銃手や指揮者は、あらかた戦死したり重傷を負った。