후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 176,911자 · 353화면
九年母
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そんな事、こんな事、家康の耳にも、何となく聞えてくるが、家康は、鈍根な貧乏性を頑なに守っている吝嗇家のように、本多正信とぼそぼそ話していない時は、独り居室で書物など繙いている折が多かった。
彼の居室の特徴といえば、これは信長にもない、秀吉にも見られない、書巻の気があることであった。
そこには、論語、中庸、史記、貞観政要、六韜などの漢書やら、延喜式や吾妻鏡などの和書もあった。中でも、愛読の書は、論語と中庸の二書であり、和書では、吾妻鏡だった。
九年母
「御書見中にございますか」
「帯刀か。なんじゃ」
「お邪げでなくば、雨夜のつれづれに、ちと世間ばなしでも、お耳に入れようかと存じまして」
「入るがいい」
家康は書を措いた。
招かれもせぬのに、こうして主君の室を訪うほどな家臣は、主従でも、よほど打解けている者でなければならない。――が、それは他家のことで、浜松城という大きな家では、こういう親しさはめずらしくない。
なぜというに、ここの譜代の臣たちは、かつて海道一の貧乏といわれた小国を守って、久しき逆境と闘いつつ、いまの主君の家康という者を、自分たちの手で襁褓から育てあげて今日に至った者達だからである。