후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
「そうか。いや、そうときまッた。さらば、行く行く布令ねばならぬ」
部落を見かけるたびに、秀吉は持前の大声をもって、家々の前を駈け抜けながら呶鳴って行った。
「――やよ聞け村人。秀吉、今宵がうちに、柴田勝家を討ち取る手筈あって、駈け向うなるぞ。――家々、米や豆を出し合わせ、ぬる粥にして、後より来る武者どもに接待せよ。夜に入らば、篝を出し、松明をかかげ、武者どもの駈けゆく便りにせよ。戦い終らば、褒美あるべし。米、豆など、費えはすべて十倍にして取らすであろうぞ」
かくて、石田村、十条、南郷をまたたく間に駈け、やがて並木越しに、湖が見えて来た。
「お。長浜」
「早や長浜ぞ」
鏘々と揺れ響く馬具甲冑の激流のなかで、人々は声をもって、また鞭をもって、励まし合った。
長浜の町は、鼎の沸くような騒ぎだった。すでにここは木之本、賤ヶ嶽にも近く、今暁以来、前線の崩壊に恟々としていたところだった。しかし、秀吉の先駆が着くと同時に、極端に脅えていた人心は、それだけ反動的に沸騰して、
「大垣の味方衆が回って来たぞ」
「筑前様が先頭に立って」
「欣しや、もう大丈夫」
「なんたるお迅さ!」