후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
事実、秀吉の姿を目に見た領民は、せつな、感極まったものの如く、わあっ、わあっと、歓呼とも泣き声ともつかぬ絶叫をあげて、物狂わしいばかり往来に手を振っていた。
秀吉とその先頭隊が、長浜に入ったのが、申の下刻(午後五時)だ。
以下の一万五千という後続軍である。それが後から後から続き、最後方の人馬までが、悉く、大垣を出払ったのは、ちょうどその時分であったろう。
以て、秀吉が、発するに先だって、沿道の民家に、松明や糧食の供出を命じておいた用意が頷かれる。
長浜に着いても、秀吉は、直ちにその先手の準備を怠らなかった。
機変に当って、ただ迅速を能としたのみでなく、いかに彼がその頭脳を精密に働かせていたかは、川角道億の一文が最もつぶさにその状況を活写している。
――道々の在々所々の庄屋、大百姓ども召寄せられ、馬の食をば合せ糠にせよ。先手先手に、持たるたしなみの米を出し炊せよ。米の算用は、百姓ばら自分の米ならば、十層倍にして、後に取らす可き者也。急げ急げと、御自身、お触れ候。
飯出来候はば、あき俵をさき、俵の端をば其儘おけ。俵を二つに切りあけ、塩水のからきを以てよくしめし、食を入れよ。