후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
と誇っている陣も、秀吉の目からは、青くさくて、“青い玄蕃”と微笑を覚えるほどな芸当に過ぎなかったものとみえる。
兵法に、九ツの付目ということがある。
その要綱を、「相」「体」「用」の三位三段にわけて、九ツの見所と、九ツの戒と、九ツの大事を示し、機微悉くこのうちにありと説いたものであるという。
(相)……切……紛……位
(体)……隙……凝……弛
(用)……起……居着……尽
玄蕃允の場合についていえば、まだ戦わぬ序において、彼は、敵と対峙の「相」の期間に、秀吉の「マギレ」をつかみ、よくその「隙」を衝いて中入りの奇功を奏したものといえる。
つまり「用」の用兵。序戦の立ち上がり――起――の疾風迅雷の点では、遺憾なかったのであるが、勝家の六回の諫使も退けて、「キレ」を取らずに、傲然、その夜も陣地を動かさずにいたことは、まさに、兵法の忌みたる「居着」の戒を無視していたものだった。――秀吉が、望見して、
(豎子、居着いておるわ)
と、手を打って、思うつぼとなしたのは、確かに、ここに理由があったのである。
櫓を降りると、彼はすぐ、美濃部勘左衛門という地侍を案内に立てて田上山の中腹へのぼった。