후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면
「これっ、去なぬか」
利家は、振向いて、
「孫四郎。放っとけ放っとけ」
慶次郎は、手をたたき、苦笑する従兄弟を囃した。と思うと、大庭の端れまで走って、そこから脇本方面を望み、敵の篝に赤く染められている夜空へまるい眼をこらしていた。
大手を駈けて来る二、三騎があった。物見組の者らしく、すぐ城門の内へかくれ、やがて利家のいる幕舎へ姿をかくした。
詳報は、物頭たちの口々から、すぐ全城の者に知れ渡った。
「こよい、脇本に営した敵は、堀秀政の先鋒で、秀吉は、後方の今庄に宿陣したらしい。何ぶん長途一気に疾駆して来た兵だから、すぐに、このお城に襲せて来る惧れは万々ないが、何をやるか知れぬ羽柴勢のこと。明け方は、警戒を要する」
府中城の将士は、さきに村井又兵衛長頼が、いたく叱責された噂を耳にしているので、それをもって利家の心を推し、秀吉を寄せつけて、ここに興亡一挙の勝敗を果さんものと見、まぬがれ難き籠城戦を、みな心に覚悟していた。
良き家、良き妻
一夜を、いや、ほんの半夜を、今庄に快睡した秀吉は、翌二十二日には、早くも営を立って、脇本まで馬を進めていた。
堀秀政が出迎えた。