일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 187,757자 · 375화면

아오조라 문고

そのため、彼は、今朝来、先鋒軍の中に立ち交じって、直接、指揮に当っていた。

正午、外城が陥ちた。

寄手は諸門から、本丸へなだれ入った。

しかもなお、勝家以下、北ノ庄一門の首脳者は、悉く天守の一閣に拠って、あらゆる防禦戦を策した。この天守は、九層造りの、鉄扉石柱で、堅牢無比なものだった。

寄手の犠牲は、朝からのすべてよりも、却って、ここへ来てこの一刻に、その幾倍をも出した。

加うるに、城庭殿廊、悉く火の海である。

秀吉は、ここへ入って来た。

「一応、残らず退け」

埒は明かぬと見たか、攻めあぐねている各手の兵を退かせ、

「まず、ひと息入れるのだ」

と、云った。

しかし、その間に彼は、直属の精鋭中からも、また各隊の内からも、屈強な士ばかり数百人を選出し、鉄砲は、一切持たせず、手槍打物ばかりとして、

「秀吉、これにて見ん。――天守の内へ斬り入れ」

と命じて、一斉に放った。

特に選ばれたこの槍手一隊は、忽ち蜂のように閣をつつんで、やがて天守内へ躍り入っていた。

閣の三重、四重、五重の廊からも、真ッ黒な煙が噴き出した。

「よしっ! ……」

秀吉が大きく云ったとき、天守の千本廂は、巨大な焔の傘となっていた。