후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
眼は、心の窓という。
この萎びた小男のどこに取柄というものも見出されなかったが――何というすずやかな、そして意志の逞しい、無限に広い視力をもっている眼だろうか。
しかも、その眼は、小皺をつくって、ニコと笑っているようなのだ。
(愛嬌がある!)
嘉兵衛は、好きになった。
彼が、もっと専門的な観相に詳しかったら、真っ黒な旅垢の下にかくれている、鶏血石のような鮮紅を持っている日吉の耳だの、若いくせに、一見、老人みたいに見える額の皺に、後年の大器がすでに顕れていたことをも見出して、驚嘆したに違いないが、嘉兵衛の眼光は、その辺までしか、届かなかったのである。
――でも彼は、一見、日吉に対してふしぎな愛着と期待をもった。で、このまま、放し難い気持に囚われたのであろう、そこでは何も問わず、能八郎を顧みて、
「ついでのことに、邸まで連れて参れ。――邸まで」
と、云いすてて、馬首をあげて、先へ駈けた。
大河に対った門前に、家臣小者たちが四、五名、
「ア、お帰りなされた」
門扉を開いて待っていた。
駒繋ぎで、空馬が跳ねている。誰か、留守中に、客とみえる。
「誰方じゃ」
嘉兵衛は、そこへ来て、鞍から降りると、すぐ尋ねた。