후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
今、彼が現地へ来て、目撃したところでは、決して、腕白な殿の水遊びや避暑ではなかった。
烈しい軍馬の教練である。
規模は大きくない。元より野駈けの軽装だし、軍馬の数も少ないが、やがて貝の音に兵が揃い、押太鼓がとどろくと、両岸の人数が、どっと河の中でぶつかった。
いちめんに河は飛沫となり、その真っ白な水煙のなかで、武者と武者、足軽隊と足軽隊とが卍になって、合戦をしはじめた。
槍はすべて竹槍であった。大勢が旋風になって戦うなかでは、突き合うよりは、撲り合うのだった。外れた槍からも、白い虹が無数に立った。その歩兵群を蹴ちらして、一騎、二騎、三騎――すべてで七、八騎の騎馬の武将が采を振り、自身槍を揮い、また、声をからして駈け巡っている。
「大介、見参」
と、その中で、凛々しい声を放った騎馬武者が、一きわ目についた。
白の涼やかな帷子に具足、綺羅やかな朱太刀を佩き、織田家の弓道槍術の師範で市川大介とよぶ剛の者の馬際へ鞍を駈け寄せ、無法にも、青竹の槍で横はたきに一撲りくれて行ったのだった。
「小癪」
と、喚きあわせて、槍を引っ奪った大介は、それを持ち直して、相手の胸いたへ突き返した。