후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
お城の台所方へ出入りする御用商人達は、藤吉郎の係になってから、すっかり調子がくだけて来た。
「どうも、旦那のように仰っしゃられると、良い品を、お安く持って来ずにいられなくなりますよ」
「まったく、木下様にかかっては商人も跣足ですよ。乾物でも、干魚でも、穀類でも、時の相場はよくご存じだし、品物にお眼は鑑くし、手前どもを、欣ばせて、安くお仕入れになることはお上手だし……」
と、皆いった。
「ばかを申せ」
藤吉郎も、笑っていう。
「何も、わしは商人じゃなし、上手も下手もあるものか。わしの利得になることではあるまいが。――ただ、そちたちのお納めする品はみな御家中方の口に入るものだ。命は食よりと申す。このお城の命は、つまるところ、お台所から上げる食物の如何にある。――少しでも良い物を上げることが、われわれの御奉公というものじゃ」
また。
折には、そうした商人たちに、茶など飲ませて、打ち寛ぎながら、雑談の中で説いた。
「お前らは、商人だから、御納品を運ぶたびに、すぐにこの一車で、幾らの利得と――利得を離れたことはあるまいが、もし敵国のために、お城が亡びたら何とする。