후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 180,256자 · 361화면
――炭薪の節約などより先に、御賢慮をもって、この悪習をひとつお矯め直し願わしゅう存じまするが」
「むむ。そうか」
信長は、彼のことばを容れて、すぐ老臣に命じた。
彼の老臣は、番頭や足軽頭を集めて、家中一般に、平時の日課を励行させることについて、熟議をかさねた。
武具の手入れ、講習、禅の実修、領土内の交代巡視。――それから射撃槍術の奨励はもとより、城内の土木もやらせ、小者たちには、暇があると、馬の沓まで作らせた。
要は。
閑を与えないことだった。
一体、武将の気もちからすると、家中の侍たちは、わが子の如く可愛かった。かたく契られた君臣のあいだは、骨肉にひとしい愛情で結ばれていた。
いざ、戦となる日には、その者どもは、自分の馬前で――眼の前で、生命をすてて戦い死ぬのだった。可愛くなくては――また、その愛情や君恩を感じないでは、馬前に死ぬ勇士はない。
従って。
平時の日には、どうしても、つい寛大に流れやすかった。
また、何日戦へ。
と、思いやるからであった。
しかし、信長は、それがかえって家臣らのためにも良くないことを考えていた折からなので、断じて、平時といえども、寸閑の暇もないように、修養や生活を正して、厳重に日課を励行させた。