후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,841자 · 25화면
なほ女はこころ重そうだった。然しあまり休之助が重態だということも公表できない事情があるし、医者ももう案ずるには及ばないと云うので、由紀に呉ぐれもあとのことを頼んだうえ立っていった。……
姑が出かけた日の夜、由紀は下僕にたのんで古着あきうどを呼んで貰った。そして持って来た衣装道具のうち、めぼしいものを殆んどみんな出して売った。まだ手もとおさない晴着の数かず、母が心をこめて調えて呉れたこまごました道具類など、一つとして惜しくない品はなかったし、それらの物がむくつけなあきんどの手でぶ遠慮にかきまわされるのを見るのは辛かったが、然しふしぎなほど気持にみれんはなかった。むしろそれが良人の役にたつのだと思うと、微かにほこらしい感じさえした。これで実家から持って来たものをきり捨てるのだ。古い殻をぬぎ捨ててなにもかも新らしく始めるのだ、そう思いつつしずかに見ていた。こういうばあいのならわしで、慇懃な言葉つきとはうらはらにあきうどの買い値は安かった。これだけはと思ってのけて置いた鏡さえ添えて、ようやく五十金にしかならなかった。支度は質素にとできるだけ内輪にしたことが思いかえされ、もっと持って来ればよかったのにと途方にくれた。