후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
二人は復た川の見える座敷へ戻った。先生は戸棚を開けて、煙草盆などを探した。
「しかし、先生も白く成りましたネ」
と高瀬が言出した。
先生が長い立派な髯を生したのもこの地方へ来て隠れてからだ。
年はとっても元気の好い先生の後に随いて、高瀬はやがてこの小楼を出、元来た谷間の道を町の方へ帰って行った。一雨ごとに山の上でも温暖く成って来た時で、いくらか湿った土には日があたっていた。
「桜井先生、あの高輪の方にあった御宅はどう成さいました」
「高輪の家ですか。あれは君、実に馬鹿々々しい話サ……好い具合に人に胡麻化されて了いました……」
高瀬は先生の高輪時代をよく知っている。あの形勝の好い位置にあった、庭も広く果樹なども植えてあった、恐らく永住の目的で先生が建てた家を知っている。あの時代に居た先生の二度目の奥さんを知っている。あの頃は先生もまだ若々しく、時には奥さんに軽い洋装をさせ、一緒に猿町辺を散歩した……先生にもそういう時代のあったことを知っている。
話し話し二人は歩いた。
坂に成った細道を上ると、そこが旧士族地の町はずれだ。古い屋敷の中には最早人の住まないところもある。