후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうしゅじん
旧主人・芽生
島崎 藤村
島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면
芽生
芽生
島崎藤村
浅間の麓(ふもと)へも春が近づいた。いよいよ私は住慣れた土地を離れて、山を下りることに決心した。
七年の間、私は田舎(いなか)教師として小諸(こもろ)に留まって、山の生活を眺(なが)め暮した。私が通っていた学校は貧乏で、町や郡からの補助費にも限りがあったから、随(したが)って受ける俸給も少く、家を支(ささ)えるに骨が折れた。そのかわり、質素な、暮し好い土地で、月に僅(わず)かばかりの屋賃を払えば、粗末ながら五間の部屋と、広い台所と、大きな暗い物置部屋と、桜、躑躅(つつじ)、柿、李(すもも)、林檎(りんご)などの植えてある古い屋敷跡の庭を借りることが出来た。私はまた、裏の流れに近い畠(はたけ)の一部を仕切って借りて、学校の小使に来て手伝わせたり、自分でも鍬(くわ)を執って耕したりした。そこには、馬鈴薯(じゃがいも)、大根、豆、菜、葱(ねぎ)などを作って見た。
こういう中で、私は別に自分の気質に適(かな)ったことを始めた。それは信州へ入ってから六年目、丁度長い日露戦争の始まった頃であった。町から出る学校の経費はますます削減される、同僚の体操教師も出征する、卒業した生徒の中にも兵士として出発するものがある、よく私はそういう人達を小諸の停車場に見送って、悲壮な別離を目撃した。