일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きゅうしゅじん

旧主人・芽生

島崎 藤村

島崎 藤村의 旧主人・芽生(きゅうしゅじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,813자 · 302화면

아오조라 문고

浅間、黒斑(くろふ)、その他の連山にはまだ白い雪があったが、急にそこいらは眼が覚めたようで、何もかも蘇生(そせい)の力に満ち溢(あふ)れていた。五箇月の長い冬籠(ふゆごもり)をしたものでなければ、殆(ほと)んど想像も出来ないようなこの嬉しい心地(ここち)は、やがて、私を小諸の家へ急がせた。

漸(ようや)く春が来た。北側の草屋根の上にはまだ消え残った雪があったが、それが雨垂のように軒をつたって、溶け始めていた。子供等は私の帰りを待侘(わ)びて、前の日から汽車の着く度に、停車場まで迎えに出たという。東京の話は家のものの心を励ました。私は郊外に見つけて来た家のことを言って、第一土地の閑静なこと、樹木の多いこと、地味の好いことなどを話して聞かせた。女子供には、東京へ出られるということが何よりも嬉しいという風で、上京の日は私よりも反って家内の方に待遠しかったのである。その晩、お房やお菊は寝る前に私の側へ来て戯れた。私は久し振で子供を相手にした。

「皆な温順(おとな)しくしていたかネ」と私が言った。「サ――二人ともそこへ並んで御覧」

二人の娘は喜びながら私の前に立った。