일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

長谷川 時雨의 旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,045자 · 322화면

아오조라 문고

根岸の鶯谷の奥の植木師の庭つづきの、小態な寮の寮番のような事をしながら、相変らずチンコッきりと煙草の葉選りの内職だった。妹娘は常磐津を仕込んでいたが、勝川のおばさんの方へ多くいっていた。

音無川を――現今では汚れた溝川になっているが――前にした、静かな往来にむかって、百姓家の角に、竹で網んだ片折戸をもった、粗末ではあるが閑寂な小屋に、湯川氏のおばあさんが、ポツンと一人住んでいたころなので、私が子供のくせにふさぎの虫を起すと、母は出養生の意味で、あの心持ちの至極のんびりしたおばあさんの家へ私をやってくれるのであった。

前にはざわざわ細流がつぶやいている。向うの藪には赤い椿が咲いて、春の日は流れにポタンと花がおちる。夏ははちすの花が早抹に深い靄の中にさいて、藪の蜘蛛の巣にも花にも朝露がキラキラと光って空がはれていった。藪には土橋をかけて、冠木門の大百姓の広庭と、奥深く大きな茅屋根が見えていた。お行の松にむかった方には狩野という絵師の家が、鬱蒼した中に建っていた。

お行の松は、湯川のおばあさんの茅屋からは左斜めの向側にあって、板小屋の不動堂とその後に寒竹の茂みのある幽邃な一区域になって、音無川が道路とへだてていた。