후리가나로 읽는 일본 고전
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はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
山本 周五郎의 春いくたび(はるいくたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,094자 · 142화면
……ようやくゆききの繁くなった旅人たちのなかで、貧しい人々には食を与え、病者には薬と部屋とを与えるためである。
それからのち数年のあいだ、香苗は朝早く草庵を出て救護院へ通った。……そこには常に二人から十人までの貧しい旅の病人が引取られていた、多くても十人は越さなかったし、少ないときでも二人より欠けたことはなかった。
或早春の朝、彼女が救護院へ行くと、そこには前日までいた二人の姿がなくて、新しい一人の老人が寝かされていた。
「珍しいこと、一人だけになりましたね」
「はい、昨日までいたあの二人は一緒に出て行きました、そのあとでこの老人が運ばれて来たのです」世話役の老婆が粥を作りながら答えた。……月心尼(香苗の法名)は静かに病人の枕許へ近寄って見た。老人の髪は銀のように白く、額には斜めに刀痕があった、……上品な眉と唇許が、その刀痕と共に老人の身分を語っているように思われた。彼はよく眠っていた。
「普通の御病人とは違うようでございますよ」
老婆が囁くように云った、「お召物も立派ですし、お口の利きぶりも御様子も上品でございますの、そしてお供の人を伴れていたようなお話でございましたが。