후리가나로 읽는 일본 고전
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はるいくたび
春いくたび
山本 周五郎
山本 周五郎의 春いくたび(はるいくたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,094자 · 142화면
三
……こっちは気が急いているから、
「思いがけぬ事情にてそこもとのお兄上と会いましたが、ここにいては危いと申される、すぐ拙者の家までお運びなさるよう」
「――」
「さ、早くせぬと曲者が参ります」
なおも側へ寄って急きたてようとすると、下僕が血相を変えて立塞がった。
「ええ寄るな、そんなうまいことを云って、きさまは湛左衛門の一味であろう、――お嬢さま、爺がここを引受けますで、あなた様は早くお逃げなされませ」
三
「馬鹿なことを申せ、拙者は今」
「ええいうな!」
一徹者と見えて、下僕はいきなり腰の木刀で打ってかかった。――誤解である、しかしどういい解く術もない。
「これ乱暴するな、きて見れば分る」
「お嬢さま早く、お逃げなされませ」
必死に打ちかかりながら叫ぶ。娘がその声に励まされて二、三間走りだした時、暗がりから現われた五、六名の武士、いずれも覆面したのがぐるりと娘を取巻いた。
「あれ、爺やッ」
悲鳴をあげて逃げようとするやつを、一人がぐっとひっ抱える。残り四、五人はこっちへ走ってきて、
「斬ってしまえッ」
と抜伴れて取囲んだ。――三樹八郎はいま娘の悲鳴を聞いたので、しまった! と助けに行こうとするが、下僕の勢いが案外に鋭く、右へ左へあしらっているうちにこの始末だからもうこれまでと大剣を抜いて、