후리가나로 읽는 일본 고전
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はる
春
岡本 かの子
岡本 かの子의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,864자 · 48화면
ただ、いつも気が進まない様子をまざまざ見せる。
京子は、病気の好くない時はいつも喰べものを喰べない癖がある。この三四日また京子の喰べない日が続いた。
――今日は喰べるのよ。ね、お京さん。オムレツとトーストパン、ね、バナナも焼いて上げるわ。喰べるのよ。
――いや。
京子は解けかかる寝巻帯をかぼそい指で締め直しながら首を振った。
――何故、じゃ、お豆腐のおみおつけに、青海苔。
――いや。だって喰べると、またもっと星が眼に出るもの。
――まだ、あんな事言ってる。
加奈子はそっと涙ぐんだ。京子はこうなると消化不良になり、食慾をまるで無くしながら、目星だの、まだ時々途方もない架空の妄想を追いかけて一週間も十日間も、殆ど呑まず喰ずだ。それでも割合に痩せも窶れもしないのが矢張り気違いの生理状態なのかと呆れる。呆れながら加奈子は却ってそれが余計不憫になる。
京子がひょっとして或る病的妄想に捉われ出すと、加奈子の生活はまるで憑きものにでも纏われたように暗い陰を曳き始める。京子は幻覚や妄想に付き纏われる脅迫観念のために、加奈子の身辺を離れようとしない。加奈子は、悲しみ、恐れ、甘え纏わる京子と一緒に、自分も亦引き入れられるような不安と憂鬱に陥る。