후리가나로 읽는 일본 고전
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はる
春
岡本 かの子
岡本 かの子의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,864자 · 48화면
二
鼻ばかり大きな人だったらがっかりだわ。
哲学勉強してんのも好いけど、文学、詩が一番好いわ。
加奈子のダンナサン何故へんな画ばかりかくんでしょう。でも加奈子を大切にするからまあ好い人の部類よ。私は淋しいのよ。私のソバには四角な人も三角な人も居ないのよ。中将姫の生れ代りのお民ばかりよ。
ああ、レオナルド・ダ・ヴィンチよ来れ。
何卒々々お出で下され度、太陽と月を同時に仰ぎつつ待ち居ります。
夜は寝室に一人居ります。夜がいいわよ。この間のように大勢家来なんかつれないで一人で、たった一人で、おしのび下されたく……。
二
加奈子の家の矩形の前庭の真中に、表門から玄関へかけて四角な敷石が敷きつめてある。その一方には芝笹の所々に、つつじや榊を這わせた植込みがあり、他方は少し高くなり、庭隅の一本の頑丈な巨松の周りに嵩ばった八ツ手の株が蟠踞している。それにいくらか押し出されて深紅の花にまみれた椿が、敷石の通路へ重たく枝を傾けている。
京子は玄関の硝子戸を開けて顔を出した。敷石をことこと駒下駄で踏んで椿の傍に来た。三月末頃から咲き出した紅椿の上枝の花は、少し萎れかかって花弁の縁が褐色に褪せているが、中部の枝には満開の生き生きした花が群がり、四月下旬の午後になったばかりの精悍な太陽の光線が、斜めにその花の群りの一部を截ち切っている