일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はる

春

岡本 かの子

岡本 かの子의 春(はる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,864자 · 48화면

아오조라 문고

京子は加奈子に就いて、そんな性格解剖もしなかったのか、出来ないのが京子の性質であったのか、京子は殆ど加奈子との迂濶な友情を疑ったことはない様子だった。兎に角、加奈子は京子にもっと批判的な親切で向って居たなら、加奈子の親身な友情だけでも、京子はもっと、或る時期から運命の立てまえをほかに転じて居て、まさか、気違いになり果てるまで、運命に窮し果てはしなかったように考えられる。そう気づいたからこそ、加奈子は京子を今更引き取った。今度は本当に、こころばかりで京子に尽そうと決心した。もう治らない病人として或る精神病院へ終身患者として入れられていた京子を――京子は士族で中産階級の肉親とも死別し、財産もなくして居た――加奈子は自分の家へ引き取って来た。

京子はもう、その時は加奈子の立て直った友情を有難いとも嬉しいとも感じないような気違いの顔をしていた。それがごく、当り前のような気違いの顔をして引き取られて来た。そして可成りな我儘と厄介な病症を発揮した。だがまだまだ仕合せな事に、もともと悪どくない京子の生れ立ちのためか、加奈子は気違いの京子から、他の気違いのする穢ならしさや極道に陰惨な所業は受けなかった。