일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きそおんたけのりょうめん

木曽御嶽の両面

吉江 喬松

吉江 喬松의 木曽御嶽の両面(きそおんたけのりょうめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,819자 · 32화면

아오조라 문고

中央信濃の少年が幼時から西方を指して、第一にその名を教えられる山はこの山だ。

今見る図はその乗鞍の後姿だ、母親の懐に抱かれて、

坊やのお乳母は何処行った。

あの山越えて里へ行った……

と夕暮ごとに唄うのを聞かせられた、その山の後方へ廻って来たのだ、不思議な国へ来たような気がする。

その夜は山中の旅行に餓えていた美味、川魚のフライ、刺身、鯉こく、新鮮な野菜、美しい林檎、芳烈な酒、殆んど尽くる所を知らず四人して貪った。

翌日はまた霧雨が降っていたが、予定通り出発した。出る匆々草鞋を泥に踏み込んで、高山の町を出た。

雨は降ったり止んだり、折々日がぱっと照り出すかと思うと、また急に雲が重く重って来たりする。道は少しずつ爪先き上りになって、東北の方角を指して、また山の中へ向うのである。四方を見渡しても小さな山が一面眼前を埋めていて、眺望がさらに開けない、せせこましい感じをするばかりである。

一里半ばかり行くと坊方という山村がある。其処から蒲田の温泉と上高地の温泉へ行く道とがあるが、それへは行かず、旗鉾を通って平湯へ行こうというのであった。五里行くとその旗鉾という村へ出た。