일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きそおんたけのりょうめん

木曽御嶽の両面

吉江 喬松

吉江 喬松의 木曽御嶽の両面(きそおんたけのりょうめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,819자 · 32화면

아오조라 문고

霧が濛々として襲って来る。風が出て来た、なかなかに烈しい。加えて寒さも厳しい、夜がほのぼのと明るく松火はいつか消えてしまった。天が明るくなると遠く見渡される。紫色の空、その鮮かさはかつて見た事がない。桔梗色に光を帯びて輝く美しさ、その下に群巒の頂が浮んで見える、――しかしこの美観も瞬時に消えて、雲一帯、忽ちに覆うてしまう。風はなかなかに烈しい。偃松の上を雷鳥が風に吹かれて飛んで行く。

頂上の小屋に達したのは五時、小屋の炉に当って身を温め、剣が峰へ登って見た。御嶽の最高峰、岩角にすがって下の方地獄谷から吹き上げて来る烈風に面して立つと、殆んど呼吸する事も出来ない。風と共に雲が奔騰して来て、忽ちに岩角を包み小屋を包み、今まで見えていた一の池、二の池、三の池の姿も一切隠れてしまう。この雲の徂徠、雲の巻舒、到底下界では見られない現象である。が、刹那に雲が開けると、乗鞍、槍ヶ岳一帯、この山からつづく峻嶺高峰、日本アルプスの連嶺の頂きが、今目さめたというようなように劃然と浮んで見える。この峰づたいに乗鞍の頂へも出る事が出来ると聞いた、風に吹かれ雲に包まれてこの絶頂無人の境を渉るのである。