후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
佐々木 喜善의 東奥異聞(とうおういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,862자 · 124화면
父や母が齢をとって、この祖母のようになったら、おれも父や母をこうして奥山に捨てなければなるまい。それを思うとおれは悲しくて悲しくてならぬ。こんな無慈悲なことがおれにはできぬ、できぬ、と草の上をころび回って泣き口説きました。すると父はそれを聴いて、いかにもこの童のいうことがほんとうである。これはおれが悪い。けっしてこの老母をこんな所に捨てるのではなかったと、非常に心に悲しみかつ悔いて、また老母をおぶい直して家に連れ帰りました。
家にいた女房は、奥山に老母を捨ててしまって、ああああこれでようやく胸がすいた。これから親子水入らずの暮らしをするにいいと思って、祝い事の御馳走をこしらえて親子を待っていると、そこに夫がいやないやな姑をおぶって帰ってきました。それを見て女房はひどく怒ります。けれども夫は山で子どもにいたく泣き口説かれたことを言い聴かすと、さすがに女房も理に詰まり、この老母をあしけなくしたならば、やがてはわれわれもそうされるにきまっている。いままでのわれわれの心が誤っていたと夫婦ともに前非を悔いて、それからというものはともどもそろって老母に孝養をつくしました。