후리가나로 읽는 일본 고전
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とうおういぶん
東奥異聞
佐々木 喜善
佐々木 喜善의 東奥異聞(とうおういぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,862자 · 124화면
二
二
岩手県上閉伊郡松崎村字ノボトに茂助という家がある。昔この家の娘、秋ごろでもあったのか裏のナシの木の下にゆき、そこに草履を脱ぎ置きしままに行くえ不明になった。しかしその後、幾年かの年月をたってある大嵐の日にその娘は一人のひどく奇怪な老婆となって家人に会いにやってきた。その態姿はまったく山婆のようで、肌にはコケが生い指の爪は二、三寸に伸びておった。そうして一夜泊りでいったがそれからは毎年やってきた。そのたびごとに大風雨あり一郷ひどく難渋するので、ついには村方からの掛合いとなり、なんとかしてその老婆のこないように封ずるようにとの厳談であった。そこでしかたなく茂助の家にては巫子山伏を頼んで、同郡青笹村と自分との村境に一の石塔を建てて、ここより内にはくるなというて封じてしまった。その後はその老婆はこなくなった。その石塔も大正初年の大洪水のときに流失して、いまはないのである。
同郡上郷村の某所に一人の容貌美しき娘があって、あるとき急病で死んだ。一郷一村その死を嘆かぬものがなかった。それから三年ほどたってあるとき同村の狩人六角牛山という深山に狩りにゆき、カウチの沢というに迷い入ると、たいへんなガロにゆき当たった。