후리가나로 읽는 일본 고전
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あんないにんふうけい
案内人風景
黒部 溯郎
黒部 溯郎의 案内人風景(あんないにんふうけい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,905자 · 8화면
登山者はまた、実に様々な要求を彼らに希望する。鉄道省旅客課あたりから登山者の感想、註文を求めると、千差万別な投書が舞い込むのである。
△案内人の人格教養を高めよ!
△客の作成せるスケヂュールを変更するな
△料金を下げよ
△山人独特の純朴な気持を失うな
――彼らの気風の変ってゆくのは登山者の力より外ない――
そして、ザイルの操作を研究し、ロッククライミングの技術を体得せしめよ。スキーに熟達を要す。雪崩に就いて科学的研究をなし冬季登山者の貴重なる生命を保証せよ。
やがて、
――案内人はほどよき機智と、美貌の持主でありたい――てな事になるのではないだろうか、とまあ考えても見るのである。
和製クララ・ボーが銀座の歩道を闊歩する時代だ。夜の十時、新宿の駅に行って見るがいい。其処には幾多のモダン・ウィンパーが、そのルックサックに、都会の文化を一ぱいに詰め込み、肩に掛けたザイルに軽い憂鬱を漂わせ、雑踏に処して他人の邪魔にならない程度の気の利いたピッケルの持ち方をして、さて、重い登山靴をしかも大股に、朗らかな足どりでコンクリートを鳴らしている姿を見るであろう。
都会人の山への情熱は既にこの時に燃えてる訳なのである。