일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さくらのみのじゅくするとき

桜の実の熟する時

島崎 藤村

島崎 藤村의 桜の実の熟する時(さくらのみのじゅくするとき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,569자 · 222화면

아오조라 문고

「どうせこんなものを造えたって着て出る時は無いなんて、あの時はお前もそう言ったっけ」

とお婆さんは思出したように言った。

「ほんとにねえ」と細君はまだ新しくてある単衣を膝の上に置いて見て、「これが着られるとは私も思わなかった……しかし私がいくら贅沢したって樽屋のおばさんの足許へも及ばない。あのおばさんと来たら、絽の夏帯を平素にしめてます」

細君はそれをお婆さんに聞かせるばかりでなく、捨吉にも聞かせるように言った。

「お婆さん、済みませんがあの手拭地の反物を一寸ここへ持って来て見て下さいな。捨さんにも持たして遣りましょう」

と細君に言われて、お婆さんは神棚の下の方から新しく染めた反物を持って来た。

「吾家ではこういうのを染めた」

とお婆さんは水浅黄の地に白く抜いた丸に田辺としたのを捨吉に指して見せた。気持の好い手拭地の反物が長くひろげられたのも夏座敷らしい。細君は鋏を引寄せて、自分でその反物をジョキジョキとやりながら、

「でも、よくしたものだ。前には『捨さん、お前さんの襟首は真黒だよ』って言っても、まだ垢が着いてた。それがこの節じゃ、是方から言わなくとも、ちゃんと自分で垢を落してる――それだけ違って来た」