후리가나로 읽는 일본 고전
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さくらじま
桜島・日の果て・幻化
梅崎 春生
梅崎 春生의 桜島・日の果て・幻化(さくらじま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 169,810자 · 345화면
自分は高級軍医である。高級軍医である自分を最も危険の多い北口地区に出そうと言うのは何か。南口にいる見習軍医か衛生下士官を派遣すべきではないか。自分はそのような不法な命令には応じない。
高城伍長は抑揚のない発声法で、花田中尉のそのような返答をはっきりと報告した。まだ若い、少年の稚なさを身体の何処かに残したような下士官である。その時宇治は偶然隊長室にいて、隊長と共にその報告を聞いた。斬込みに使う破甲爆雷やダイナマイトの原料が既に欠乏しかかっていて、その善後策について宇治は隊長室で話し込んでいたのである。彼は高城伍長の、若々しいくせに変につめたい、あきらかに感情を殺した表情の動きにふと興味をうばわれていた。隊長が低い声で聞いた。
「お前が行った時、花田軍医は何をして居ったか」
「小屋のすみにすわって、バイヤバスの実を食べて居られました」
バイヤバスというのは、黄色い食用果実である。暗い密林の中のちいさな小屋で、柱にもたれてバイヤバスを食べている花田中尉の姿が、突然宇治の想像にありありと浮んで来た。その花田中尉の姿は、清潔な襯衣を着け顔は何か幸福そうに輝いているようであった。